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導入事例5

導入事例5

利用サービス
: ペイジー収納サービス
機関区分
: 地方公共団体
利用形態
: 直接収納機関
接続形態
: 共同利用センター接続型

大阪府寝屋川市役所様

導入事例5

徴収率や市民の利便性の向上及び収納管理の事務効率化を目的として、平成24年2月にペイジー口座振替受付サービス、同年4月にペイジー収納サービスを開始。収納消込の事務作業の軽減など具体的な効果を上げている。

導入の背景と経緯

「基幹系システム導入のタイミングがペイジー導入の契機と考えました。」

財務部税務室 室長 林 幹雄様

「市として、納付書の統一化やコンビニ収納以降の収納環境の拡大などの検討課題を抱えており、金融機関からはペイジー収納の要望書が毎年提出されている状況のなか、 基幹系システムの導入時期が決定したことから、ペイジー収納の導入に向けて検討を開始しました。」と寝屋川市財務部税務室の林さんは話す。「費用をかけず(抑えて) ペイジーを導入できる機会は今しかないと考えました。」(林氏) 当時、会計室の課長をされていた林さんは、同期でもあった関係各課の課長に声掛けを行い、歳入確保の 強化と事務効率化の手法の検討を目的とした「マルチペイメント検討委員会」を会計室主導で立ち上げたという。

―導入決定までの経緯

「マルチペイメント検討委員会のなかで、まずは、各課の納付書、収納消込事務の状況、納付チャネルなどの現状分析を行いました。」 (林氏)同検討委員会では、現状分析をもとに、ペイジーやクレジット収納など歳入確保の強化を図るための手法や、納付書の統一や 収納管理の一元化など事務効率化・経費削減を図るための手法などを中心に検討を進めていったという。 「その後、先進市への照会・視察を行い、委員会の検討報告書をとりまとめ、副市長への説明を実施し、市長査定への承認を得て予算要求 に至りました。」(林氏)

市長への説明においては、「"関西一の収納環境"を整備していきたい」と説得を行ったという。

―サービス開始までの行程について

「検討委員会では、平成24年2月にペイジー口座振替受付サービス、同年4月にペイジー収納サービスの運用を開始するという スケジュールとしており、運用開始に向けて、まずは"口座振替事務取扱要綱"、"金銭会計規則"、"指定金融機関事務取扱規則" といった事務規則について、ペイジーでの電子収納を考慮した見直し・改訂を行いました。」(林氏)このほか、公金取扱い金融機関に おけるマルチペイメントネットワークにより処理される"収納事務取扱要綱"を新たに制定したという。「"収納事務取扱要綱"の制定に あたっては、先進市から事例をもらい参考にしました。」(林氏)

「また、指定金融機関との協定書の締結や各金融機関との契約・調整、共同利用センターの入札、MPN推進協議会等との手続きなどの契約手続き面と、 納付書の作成、市民への周知など作業を実施していきました。」(林氏)

共同利用センターの入札においては、ランニングコストを重視したという。

これら関係機関との契約面での作業は、そのほとんどを林さんが一人でおこなっており、現在、寝屋川市では、ペイジーの利用について29行の金融機関と契約中。 "一括伝送方式"も採用している。

―導入に係る経費について

「まず、口座振替受付サービスでの主な導入費用として、金融機関の契約料、端末機の調達費用、PRグッズ等が挙げられます。運用費用として金融機関への手数料、端末の管理・通信料がかかります。」(林氏)

初期導入経費は厚生労働省の"特別調整交付金"を活用したという。

「また、収納サービスでの主な導入費用としてシステム改修費が考えられますが、寝屋川市の場合、基幹系システムの導入に合わせたため、個別の費用は算出していません。このほか、共同利用センター導入費用が挙げられます。 運用費用としては、金融機関、共同利用センターへの手数料です。」(林氏)

具体的な金額はここではお示しできないが、金融機関および共同利用センターへの1件あたりの手数料は、コンビニ収納より若干割安な金額であるという。

導入の効果

「キーワードは"歳入確保の強化"と"事務の効率化"です。」

「貴重な財源である歳入の確保には、収納環境の拡大が必要であると考えています。ペイジーの導入により、市民がパソコンやATMからいつでも納付可能になり、納付の上限もないことから、納税利便性を向上させることが出来たと思います。」(林氏) 「また、ペイジー導入前は金融機関からの収納情報が約1週間かかっていましたが、導入後は翌日には収納情報が確認できるので、事務のスピード化につながっています。」(林氏)

更に、各課の担当者が手作業で行っていた収納消込作業が、電子化されたことにより、軽減されたという。「市では、紙の済通が金融機関から返却されると、委託の職員が手処理で金融機関の領収印の日付ごとに振り分けし、その後、OCR機での入力による消込処理を行っており、 相応の事務コストが発生していました。しかし、ペイジーの『一括伝送方式』に対応したことで、消込処理が電子化されたことによる事務コストの削減効果は大きく、新たに窓口収納手数料は発生しますが、それだけの価値はあると考えています。」(林氏)

この他にも、領収済通知書の保管場所スペースが年間約10箱分縮小、催告等の行き違いによる郵送料の縮減が年間2,500通に上るなど、具体的な事務効率化の効果を上げている。

この他、ペイジー導入前と比較して収納率が向上したとのこと。

平成24年度納付種類別 件数割合
平成24年度納付種類別 金額割合

今後の展望など

「このままの収納環境に満足せず、その他の収納チャンネルや一括伝送の拡大など対費用効果を踏まえて検討していきたいと考えております。」(林氏) 

ペイジー収納サービス導入をお考えの地方公共団体へのメッセージ

「システムの更改時期などにペイジーを始め、コンビニ、クレジットなどの様々な収納環境の整備を検討することで、導入経費の抑制や事務負担軽減につながりますので、マイナンバー制度やシステムクラウド化の時期にペイジーの導入に向けての検討をすることは、意義あると思います。」(林氏)

寝屋川市プロフィール

地方公共団体名
:寝屋川市
市制施行
:1951年5月
本庁舎所在地
:〒572-8555 大阪府寝屋川市本町1番1号
総人口
:241,287人(2014年2月1日現在)
ホームページリンク
http://www.city.neyagawa.osaka.jp/
マスコットキャラクター
:はちかづきちゃん
名産
:大葉(青じそ)、甘藷(さつまいも)、まんじゅう「鉢かづきちゃん物語」
おすすめスポット
:寝屋のまちなみ、太秦高塚古墳、萱島駅のくすのき、成田山不動尊、聖母女学院校舎、石宝殿古墳