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導入事例7

導入事例7

利用サービス
: ペイジー収納サービス
機関区分
: 地方公共団体
利用形態
: 直接収納機関
接続形態
: 共同利用センター接続型

神奈川県茅ヶ崎市役所様

導入事例7

市民からのニーズにより、インターネットを活用した納付環境の整備をすすめ、平成27年1月からペイジー収納サービスを開始。 納期内納付率の向上や消込事務の改善などの効果を上げている。

導入の背景と経緯

「新オンラインシステムの導入のタイミングであったことがペイジー導入の大きな要因でした。」

財務部収納課 担当主査 森 俊成様

「茅ヶ崎市では、市民からインターネットを活用した納付環境のニーズ があったことから、市の計画である「ちがさき情報化プラン(平成21年3月)において、ペイジーの活用を位置づけました。」と茅ヶ崎市財務部収納課※の森さんは話す。

※現在、森さんは「収納課」から異動され、「教育総務課」に勤務されています。

「また、「茅ヶ崎市情報システム最適化計画(平成22年3月策定)」において、新オンラインシステムを導入することとなり、システムベンダと相談した結果、 このタイミングでペイジーを導入するのが最も安価であったことも、導入の大きな要因でした。」(森氏)
ベンダからはペイジーを個別で導入すると数千万円かかるという話であったという。 このことからも、システム更改のタイミングがペイジー導入の契機といえよう。

「ペイジー導入により、新たなコストが発生しますが、収納・消込における事務改善を図ることで、かかるコスト以上のメリットを見出せると考えました。」(森氏)
茅ヶ崎市では、それまで消込事務を各課がそれぞれOCR処理しており、相応の人件費がかかっている状況であった。しかし、ペイジー導入を契機に、納付済通知書の減少、納付書の統一が図られることから、各課で行っていた 消込事務を一元化することで、人件費の削減に繋がると考えたのだ。 さらに、ペイジーとは直接関係ないが、市県民税特別徴収分にかかる納付済通知書のデータ化など、パンチ委託料や人件費削減に寄与する策を打ち出していったという。

―導入決定までの経緯

「検討にあたって、平成23年1月〜6月にかけて先進市へ視察にいきました。それらの情報をもとに、収納課が中心となり関係各課と打合せを行い、 同年11月に市長、副市長に相談、導入のメリットを試算し提示しました。」(森氏)
ペイジー導入が決定した平成24年の2月〜3月の庁議では、あえて徴収率は議論にせず、住民の納付利便性向上と消込事務改善による人件費削減を中心に説明したと森氏は語る。



―サービス開始までの行程について

「指定金融機関の協力は不可欠であったと感じています。」

「平成24年3月に予算要求が議決され、共同利用センター事業者をプロポーザル方式で選定、JAMPAへの特別会員入会を皮切りに、システム対応、統一納付書の作成、接続テストなど、 平成27年1月のサービス開始を目指して準備を進めていきました。準備作業にあたっては、収納課が中心となり各課で作業分担して進めました。」(森氏)

ペイジーの対象とした課目は、すでにコンビニ収納に対応していた市県民税(普通徴収)、固定資産税・都市計画税、軽自動車税、国民健康保険料とした。

「共同利用センター事業者には導入実績が豊富であったことから、共同利用センターに関すること以外にも様々なことを相談し、助けて頂きました。また、指定金融機関においても、 他自治体の導入実績があり、ペイジーに積極的であったため、親身に協力いただきました。改めてペイジー導入準備を振り返ってみても、 指定金融機関の協力は不可欠であったと感じています。」(森氏)

関係機関の協力を得ながら順調に準備を進める一方、納付書については、ペイジー導入課目以外の課目も含めて統一化を進めたため、 個別に記載されている文言の統合など、庁内の調整には苦労したという。

ペイジー収納の利用状況と導入効果

「効果として、納期内納付率がアップし、督促状発布件数が減少」

「ペイジー収納開始に伴い、茅ヶ崎市では業務終了後、その日発行した納付書の情報をバッチ処理で作成し、共同利用センターに登録する運用をしています。 作業自体は2〜3分程度ですが、職員が手作業で行っているため、登録漏れをしてしまうことがありました。」(森氏) 「また、納付結果については、毎朝に前日分の消込データを取得し、集計後、オンラインシステムに消込を行っています。」(森氏)

「平成27年度の市税(市県民税普通徴収、固定資産税・都市計画税、軽自動車税)収納を納付チャネル(口座振替、コンビニ、ペイジー、窓口)別で比較すると、 ペイジーの利用状況としては、一括伝送方式を含めて15.47%(83,670件)、このうちATMやPC/モバイルなどのオンライン利用では2.65%(14,296件)と、 一定の利用がありまずまずの結果であったと考えています。」(森氏)

平成27年度チャネル別収納件数割合(主要市税合算)
平成27年度チャネル別収納金額割合(主要市税合算)

「また、ペイジーの利用を時間帯別に見てみると、夜間や早朝の利用も見られるが、日中の利用も多いことから、“いつでも”というメリットだけでなく、 “どこでも”支払えるということが支持されていると思います。」(森氏)


「具体的な効果としては、紙の済通知書が45.5%削減できたことにより、消込事務の軽減や済通の保管場所削減につながっています。」(森氏) 「さらに、ペイジー導入前後の納期内納付率を比較すると、各税課目において向上が見られたほか、督促状の発布件数も減少するなどの効果を上げています。」(森氏)

納期内納付率の向上は、ペイジー導入地公体に見られる代表的な効果だが、茅ヶ崎市においては、ペイジー導入前(平成26年度)と導入後(平成27年度)の主要税目 における納期内納付率を比較すると、それぞれ0.2%〜0.3%向上しており、住民のニーズにあった納税手段を提供できていることの結果といえるだろう。

一方で、運用開始後の課題も浮き彫りになった。分割納付の納付書の“納付番号”の重複や、収納代理金融機関の登録漏れによりペイジーで支払いができないという事象が発生したという。 準備段階では事前に様々なパターンでの動作検証や金融機関の登録確認などをしておくべきであったと森氏は振り返る。


今後の展望など

「クレジット収納の導入については、新オンラインシステム導入時にシステム的には対応していますので、 今後は、手数料負担のあり方など情報収集するとともに、動向を見ながら前向きに検討していきたいと思います」(森氏)

このほかにも、ペイジー口座振替受付サービスの導入も検討していくという。

ペイジー収納サービス導入をお考えの地方公共団体へのメッセージ

「ペイジー導入にあたっては、オンラインシステムの入れ替えにあわせることで、システム改修費用を抑えられること、 事務改善による人件費等削減と合わせて検討することがポイントであると思います。茅ヶ崎市では結果として、事務改善を行いながら、 納付利便性の向上が出来たと考えています。」(森氏)

茅ヶ崎市プロフィール

地方公共団体名
:茅ヶ崎市
市制施行
:1947年10月
本庁舎所在地
:〒253-8686 神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎1丁目1番1号
総人口
:239,979人(2016年8月1日現在)
ホームページリンク
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/index.html
マスコットキャラクター
:ちがさ貴族えぼし麻呂 波の精霊ミーナ
おすすめスポット
:サザンビーチちがさき、えぼし岩
主なイベント
:大岡越前祭、湘南祭、浜降祭