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導入事例9

導入事例9

利用サービス
: ペイジー口座振替受付サービス
機関区分
: 地方公共団体
利用形態
: 直接収納機関
接続形態
: 情報処理センター接続型

東京都調布市役所様

導入事例9

国民健康保険税における収納率の向上、納税者の利便性向上を目的とし、 平成23年10月からペイジー口座振替受付サービスを開始。口座振替率の向上、口座振替事務コストの削減などの効果を上げている。

導入の背景と経緯

「市民の利便性を図るとともに収納対策を実現するために、「ペイジー口座振替受付サービス」の導入を検討しました。」

保険年金課保険税係 係長 穐山 雄一様

「調布市では、平成20年度の後期高齢者医療制度の開始やリーマンショックの影響を受け、国民健康保険税の収納率低迷に苦しみました。 そのため、行財政改革アクションプランに基づき、収納率向上の取組みの一環として、ペイジー口座振替受付サービスの導入を検討しました。」 と導入の背景について調布市保険年金課の穐山氏は話す。

ペイジー口座振替受付サービスの導入については、平成22年度春から検討・情報収集を開始したという。

「調布市では、新たなシステム導入を行う場合、電子計算組織管理運営委員会の承認を得る必要がありました。 このため、平成22年11月での委員会承認に向け、サービス導入の必要性を訴えるべく、計画書の作成を行いました。」(穐山氏)

こうして、市民サービス向上、収納率向上を目的に進められたペイジー口座振替受付サービスの導入調整については、 11月に無事に委員会から予算措置が認められたことで、本格的な準備を進めていくこととなる。

ペイジー口座振替受付サービスの導入に向けた作業

「厚生労働省の「特別調整交付金」を見込んで、国保が先陣を切って導入することとしました。」

「まず、先行してペイジー口座振替受付サービスを導入している近隣の自治体の視察を行いました。 その後、金融機関や情報処理センター等と具体的な準備に向けた調整を行いました」(穐山氏)

図1のとおり、調布市では、平成23年度が明けて3か月程度で条件を整え、残りの期間で通信インフラやハードウェアの調達を進めている。

「金融機関関係の取りまとめは、調布市の場合、指定金融機関であるみずほ銀行が12行分まとめて行ってくれた(ゆうちょ銀行除く)ので良かったです。 もし指定金融機関がやってくれない、または指定金融機関がない自治体の場合は少し大変だと思いますので、 導入検討段階で予め指定金融機関に確認しておいた方が良いと思います。」(穐山氏)

金融機関によっては契約できるタイミングが限定されているケースがあり、他の金融機関とタイミングがずれ込んだという。 早い段階から関係金融機関と調整しておくことが、スムーズに導入を進めるポイントであると穐山氏は語る。

「また、導入にあたっては、厚生労働省の特別調整交付金※を見込んでいたため、国保の特別会計支出の経費として、 まずは国保で先陣をきって導入することとしました。」(穐山氏)

※特別調整交付金とは
国民健康保険税(料)におけるマルチペイメントネットワークを活用した口座振替受付契約受付サービスの導入に要した費用について、 規定の交付基準に基づき特別調整交付金が交付されるというもの。現在、多くの自治体において当該交付金を活用したペイジー口座振替受付サービスの導入進められている。


調布市では、その後、市民税や固定資産税を扱う納税課でも導入を行っている。

「口座振替の端末については、導入当初は1台でしたが、翌年度納税課のサービス開始に伴い、2台追加導入しました。」(穐山氏)

調布市の場合、市税や固定資産税の収納部署と国民健康保険税の収納部署が異なっているが、 ペイジー口座振替受付サービスではどちらかの窓口でまとめて手続き出来るようにしているという。

サービス導入に係るコスト

「導入時のコストの大半を占めるのは、金融機関契約料と端末購入費です。この部分について特別調整交付金を充てることができました。」(穐山氏)

「交付金の上限金額を勘案し、当時の口座振替の多い順に上限に収まる範囲で金融機関を選択し契約を行いました。」(穐山氏)

ランニングコストについては、予算措置に苦労するような金額ではなく、およそ数十万円程度に収まっているとのこと。

サービス導入後の状況・効果

「郵送代の削減、口座振替不備通知処理コストの削減、督促発布件数の減少などの削減効果もありますが、 なにより住民サービスが向上したことが最も大きなメリットと考えています。」と調布市保険年金課の富田氏は語る。

保険年金課保険税係 主事 富田 大輝様
「具体的には、ペイジー口座振替受付サービスの場合、口座振替開始までの期間が短く、第1期からの引落も可能となっています。 また、印鑑不要でその場で口座振替が出来ますので利便性が向上しました。」(富田氏)

調布市では、サービス導入後も、口座振替の加入促進を継続して実施し、平成27年度には「口座振替原則化」を掲げ、 東京都の繰入金を活用した口座振替推進キャンペーンを続けている。

「国保の加入者は原則窓口に来られますので、『キャッシュカードをお持ちであればすぐに口座振替手続きができますよ』などの声掛けを実施し、 希望者はその場で口座振替の手続きを完了しています。従来の口座振替依頼用紙での「届出印が無い、または相違がある」→「再提出となりやる気が無くなってしまう」 といったハードルが無くなるのは大きいと感じています。」(富田氏)

調布市の国民健康保険税における被保険者数は年々減少しており、併せて口座振替数も減少に転じている中で、 金額ベースでの口座振替率は向上を続けており、良好な状態だという。

「納税者の皆さまの意識と併せて、ペイジー口座振替受付サービスの利便性もこの数字を支えてくれているものと感じています。」(富田氏)

今後の展望など

「特に現年収納率の向上を視野に入れながら、これまでの口座振替促進の取組みを継続していきたいと思っています。」(富田氏)

「調布市は、現在収納部門の一元化も検討しており、一元化予定の納税課とも情報交換をしつつ、 口座振替の加入促進や新しい収納チャネルの導入の可能性についても探っていきたいと思います。」(穐山氏)

調布市では、納税課が先行して「ペイジー収納サービス」の導入を予定しており、保険年金課でも同サービスの導入が検討されている。

ペイジー口座振替受付サービス導入をお考えの地方公共団体へのメッセージ

「ペイジー口座振替受付サービスは、導入までの準備やコストはありますが、口座振替加入者獲得の確実性が高まります。 その場でその日に口座振替手続きが完了できる点は、原則加入手続きで来庁される国保税とは相性が良いと思います。」(穐山氏 富田氏)

調布市プロフィール

地方公共団体名
:調布市
市制施行
:1955年
本庁舎所在地
:〒182-8511 東京都調布市小島町2丁目35番地1
総人口
:235,805人(2018年度末時点)
ホームページリンク
https://www.city.chofu.tokyo.jp/
マスコットキャラクター
:「映画のまち調布」応援キャラクター ガチョラ
おすすめスポット
:味の素スタジアム、深大寺(国宝・釈迦如来像)
主なイベント
:映画のまち調布花火2019、映画のまち調布シネマフェスティバル、深大寺だるま市